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世界の奇書・総解説
書物がうみだす不思議の世界 めまいの渉猟百科特設図書館

自由国民社

世界の奇書・総解説―書物がうみだす不思議の世界 めまいの渉猟百科特設図書館

「ギルガメッシュ叙事詩」「死海写本」「地球空洞説」など、神話と聖書学からオカルト・予言・悪魔学・錬金術・性文学・怪奇幻想文学まで、奇書珍書といわれたものを一堂に集めた特設図書館。〈ISBN〉9784426624096

  1. 特集
    1. 奇書による大世界巡り/巻頭
    2. 宇宙、このすべてが繋がる劇場―「イエイツ・テーゼ」の真の射程/巻頭
    3. 「奇」と「偽」の世界―イリュージョン文化考/中綴/160
  2. 1部 神話学
    1. 神統記 ヘシオドス―ギリシャ諸話と英雄たちの系譜/2
    2. イシスとオシリス プルタルコス―デルフォイの神官が描いた嘆きの母の原型/8
    3. 死者の書―エジプト人が聖視した死出の旅の儀礼書/12
    4. エヌマ・エリシュ―バビロニアの「古事記」といわれる神話集/15
    5. ギルガメシュ叙事詩―現存する粘土板最古の叙事詩/17
    6. シャー・ナーメ フェルドウスィー―イランに伝わる大民族叙事詩/21
    7. 歌謡エッダ―北欧のきびしい風土から生まれた神と英雄の栄光と悲劇/25
    8. リグヴェダ/マハーバーラタ―アーリア人が生んだ古代インドの神々の讃歌/31
    9. カレワリ リョンロット―ウェールズのケルト人に伝承された聖杯探求を含む英雄譚/40
    10. 変形譚《メタモルフォーセース》 オウィディウス―動物や植物の変身神話を集大成した奇書/42
    11. 水の神 グリオール―西アフリカ・ドゴン族の創世神話/45
    12. ポポル・ブフ―高知マヤの聖なる神話と歴史を描く幻の絵文書/49
  3. 2部 博物誌と旅行記
    1. プリニウス博物誌 大プリニウス―科学的にも興味ぶかい世界最古の大百科辞典/54
    2. 動物寓意譚―道徳や論理を教える動物たちの奇怪な習性を集めた「神の動物園」/58
    3. 薬物誌 ディオスコリデス―魔法や呪術を含む古代の薬物の集大成/62
    4. 東方旅行記 マンデヴィル―著者の正体がわからない奇怪な東方旅行記/65
    5. 支那図説 キルヒャー―中国のイエズス会士から得た情報をもとに作成された支那学の古典/67
    6. 四足獣の歴史 トプセル―シェークスピアも愛読したという奇々怪々な動物誌/69
    7. インドの驚異 シャハリヤール編―中世イスラム世界の船乗りの記録/72
    8. 山海経―怪力乱神を語る古代中国の異端書/76
  4. 3部 聖書学
    1. 死海写本―二十世紀にヨルダンの谷で発見された古写本/82
    2. ダニエル書補遺―信仰と叡智をことほぐ旧約聖書の外典/84
    3. パウロの黙示録―キリスト教の天国と地獄を論じた新約聖書外典/88
    4. ニコデモ福音書―キリスト教による冥府下りを描いた新約聖書外典/92
    5. トマスによるイエスの幼児物語―幼きイエスの物語を展開する新約外典中の奇書/95
    6. 旧約聖書のフォークロア フレーザー―西洋に伝えられる古代宗教生活の遺風/98
  5. 4部 偽書・暗号書
    1. 台湾誌 サルマナザール―全編まったくのデタラメ記事から成る「日本人の植民地」台湾の歴史/104
    2. シオンの議定書 反ユダヤ運動に火をつけたナチス幹部による偽書/107
    3. ビリチスの歌 ピエール・ルイス―批評家もそれと知らずに激賞した古代詩歌の偽作/110
    4. ボイニッチ写本―いまだに解読を許さない中世の魔術/112
    5. シェークスピアの暗号書 ムーア他―有名なシェークスピアの戯曲はすべて匿名の著者による暗号書だった/115
  6. 5部 奇想文学
    1. カンディード ヴォルテール―十八世紀のドタバタSF、これを読まずしてフランス革命は語れない/118
    2. オーランドー V・ウルフ―二つの性を変身する三世紀間の伝説/120
    3. 屍鬼二十五話 ソーマデーヴァ―ヒンドゥの奇譚集を基本とした奇書/122
    4. オトラント城綺譚 ウォルポール―ゴシック・ロマンスの祖となった夢と予言の物語/124
    5. ヴァテック ベックフォード―千夜一夜の世界をイギリス風伝奇小説に昇華させた傑作/127
    6. フィネガンズ・ウェイク ジョイス―創作言語と戯文を駆使した稀代の謎小説/131
    7. 髪盗み ポープ―物語の展開がオンブル・ゲームとも対応する異色作/133
    8. フランケンシュタイン メアリー・シェリー―人造人間の哀しみにロマン派の孤独な魂を照射させた古典/135
    9. リリス マクドナ―夢想の世界をさすらうイメージと思索の幻想小説/138
    10. 植物の園 E・ダーウィ―リンネ植物分類学を一編の奇怪な詩篇に謳いあげた奇作/141
    11. 十二楼 李漁―奇抜な発想構成による喜劇的小話集/145
    12. 西遊記 呉承恩―奇想天外・中国奇書中の奇書/150
    13. 聊斎志異 蒲松齢―世界的怪異小説集/155
  7. 6部 疑似科学とオカルト学・予言学
    1. 象形寓意図の書 ニコラ・フラメル―錬金術の原理と方法/162
    2. 科学の結婚 アンドレーエ―「薔薇十字」極意の寓話/167
    3. 高等魔術の教義と儀式 レヴィ―近代オカルト哲学の原理/171
    4. 魔術―その理論と実践 クロウリー―秘教のカリキュラム/175
    5. 魔術師の朝 ベルジュ/ポーヴェル―SF的人間改良の夢/178
    6. 諸世紀 ノストラダムス―世界週末の命運/182
    7. 衝突する宇宙 ヴェリコフスキー―地球はかつて大天変地異に襲われたと主張する問題の異端考古学書/185
    8. 観相学断章 ラーファター―観相学を時代の流行へのしあげた有名な著作/187
    9. 哲学的人類史 ファーブル・ドリヴェ―神秘哲学と言語学の合体から生まれた驚異の超人類史/191
    10. 地球空洞説 リード他―地球の中心は空洞になっており、そこに別種の太陽と生物の住む世界がある!/196
    11. ムー大陸の子孫たち チャーチワード―超古代の文化を今に伝える太平洋の奇怪な遺跡群を探る/198
    12. 獣・人・神 オッセンドウスキー―チベット・インドにおよぶ奇怪な秘儀の伝承を開示した書/201
    13. 見よ! チャールズ・フォート―世界各地に発生する怪奇現象を集めた古典的労作/203
  8. 7部 悪魔学
    1. 悪魔学・魔女・異端審問―解説/206
    2. 悪魔学の古典書案内―/214
    3. 鬼神論 ニコラ・ジャッキエ―異端撲滅の古典的悪魔学/214
    4. 信仰の砦 アルフォンスス・デ・スピナ―魔教の全容と悪魔の分類/214
    5. 蟻塚 ヨハネ・ニーデル―妖術関係世界第二の刊本/215
    6. 魔女への鉄槌 シュプレンゲル/クラーメル―宗教裁判官の恐るべき聖典/215
    7. 悪魔憑きと妖術使いたち ジャン・ボダン―魔女糾問の技術と拷問技術/216
    8. 魔神崇拝 ニコラ・レミ―妖術裁判専門家のメモ/217
    9. 悪魔学 ジェームス一世―死霊と予言と妖力の解説/218
    10. 魔術探究 デル・リオ―悪魔・魔女・妖術の膨大な論証/219
    11. 妖術使論 アンリ・ボケ―魔女裁判の膨大な実例集/219
    12. 堕天使と悪魔共の変節の図 ピエール・ド・ランクル―魔女・妖術使いの実態総覧/220
    13. 悪魔《インクブス》についての文献―/220
    14. 吸血鬼についての文献―/220
    15. 地獄の辞典 プランシー―サバトからエクソシストまで/226
  9. 8部 性文化
    1. 女の平和 アリストパネス―性交拒否のストライキ劇/232
    2. アルス・アマートーリア オウィディウス―古代ローマの恋愛指南書/236
    3. 西洋古典好色文学入門 ベッカデルリ―ギリシア・ローマの性生活の万華鏡/239
    4. ギリシア風俗史 ハンス・リヒト―快楽と名づけられるものの原典/240
    5. ローマ文化史 キーファー―残虐・暴行・淫虐の諸形態/242
    6. ガルガンチュア物語 ラブレー―哄笑充満の滑稽巨人譚/245
    7. 艶婦伝《ダームギャラント》 ブラントーム―世界に比類ない艶笑実話/251
    8. アベラールとエロイーズ―愛と信仰の書簡集/254
    9. ソドムの百二十日 サド―あらゆる性倒錯の集大成/258
    10. 毛皮のヴィナス マゾッホ―マゾヒズムの言葉を生んだ原典/261
    11. 回想録 カサノヴァ―女性遍歴の代名詞となった記録/264
    12. 不謹慎な宝石 ディドロ―女性の秘宝が秘事を語る/267
    13. 一万一千本の鞭 アポリネール―シュール先駆者の秘密の作品/270
    14. ソファー クレビヨン・フィス―十八世紀の千夜一夜風小説/273
    15. 紳士トリストラム・シャンディの生活と意見 スターン―道化師を演じた喜劇世界/276
    16. 淑女の化粧室 スウィフト―糞便学的世界文学/279
    17. アロイシア・シガエアの対話 ニコラ・ショリエ―近代ポルノ文学の嚆矢/281
    18. わが秘密の生涯―率直赤裸々な性的自叙伝/284
    19. わが生と愛 ハリス―エロティック自伝文学の代表/287
    20. 禁じられた領域 レオトー―肉と快楽と愛の丹念な記録/291
    21. 匂いの園 ネフザーウィー―アラブの代表的性愛書/294
  10. 9部 その他の奇書
    1. フリーメーソン黒書 フェリエール―南米で読まれている反フリーメーソン文書の初紹介/299
    2. 二十世紀の神話 ローゼンベルク―ナチスドイツの論理的指導者でアーリア人優位説を展開する/301
    3. 太平洋地政学 ハウスホーファー―世界の歴史を生活空間の拡大縮小過程として捉えた地政学のテキスト/303
    4. 西洋事物―西洋文物の起源を述べる該博な辞典/305
    5. 神秘主義聖者列伝 アッタール―イスラム聖者の言行録/307
    6. 黄金の牧場 アル・マスウーディー―天地創造から説くアラブ史の大著/312
    7. 盂蘭盆経 竺法護・訳―お盆の行事の基礎をなす経典/317
    8. 七王妃物語 ニザーミー―ペルシア官能物語の傑作/320
    9. カーマスートラ(愛経)ヴァーツヤーヤナ―古代インドの色道指南書/325
    10. ラティラハスヤ(愛秘) コーッコーカ―古代インドの色道指南書/325
    11. クッタニー・マタ ダーモグラグプタ―遊女のための手引書/330
    12. アタルヴァ・ヴェーダ 編述者不詳―古代インドの呪法文献/335
    13. 中国風流本の四大奇書―『如意君伝』『痴婆子伝』『肉蒲団』『杏花天』の世界/340

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