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amazon選/小説オールタイム・ベスト100
41番~60番

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『坊っちゃん』夏目 漱石(著)

041〈日本文学〉

坊っちゃん 夏目 漱石(著)

松山中学在任当時の体験を背景とした初期の代表作。物理学校を卒業後ただちに四国の中学に数学教師として赴任した直情径行の青年“坊っちゃん”が、周囲の愚劣、無気力などに反撥し、職をなげうって東京に帰る。主人公の反俗精神に貫かれた奔放な行動は、滑稽と人情の巧みな交錯となって、漱石の作品中最も広く愛読されている。近代小説に勧善懲悪の主題を復活させた快作である。

『四畳半神話大系』森見 登美彦(著)

042〈日本文学〉

四畳半神話大系 森見 登美彦(著)

私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい!さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。

『夜のピクニック』恩田 陸(著)

043〈日本文学〉

夜のピクニック 恩田 陸(著)

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

『落日燃ゆ』城山 三郎(著)

044〈日本文学〉

落日燃ゆ 城山 三郎(著)

東京裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元総理、外相広田弘毅。戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共に処刑されるという運命に直面させられた広田。そしてそれを従容として受け入れ一切の弁解をしなかった広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明にたどる。毎日出版文化賞・吉川英治文学賞受賞。

『吾輩は猫である』夏目 漱石(著)

045〈日本文学〉

吾輩は猫である 夏目 漱石(著)

中学教師苦沙弥先生の書斎に集まる明治の俗物紳士達の語る珍談・奇譚、小事件の数かずを、先生の家に迷いこんで飼われている猫の眼から風刺的に描いた、漱石最初の長編小説。江戸落語の笑いの文体と、英国の男性社交界の皮肉な雰囲気と、漱石の英文学の教養とが渾然一体となり、作者の饒舌の才能が遺憾なく発揮された、痛烈・愉快な文明批評の古典的快作である。

『アミ小さな宇宙人』エンリケ・バリオス(著)さくら ももこ(イラスト)石原 彰二(訳)

046〈海外文学〉

アミ小さな宇宙人 エンリケ・バリオス(著)さくら ももこ(イラスト)石原 彰二(訳)

少年ペドゥリートとアミと名乗る宇宙人との感動のコンタクト体験。宇宙をめぐる旅の中でペドゥリートは、地球がいまだ野蛮な、愛の度数の低い未開の惑星であることを教わる。世界11カ国語に訳された不朽のロング&ベストセラー。

『アルケミスト 夢を旅した少年』パウロ・コエーリョ(著)山川 紘矢、山川 亜希子(訳)

047〈海外文学〉

アルケミスト 夢を旅した少年 パウロ・コエーリョ(著)山川 紘矢、山川 亜希子(訳)

羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く。欧米をはじめ世界中でベストセラーとなった夢と勇気の物語。

『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス(著)小尾 芙佐(訳)

048〈海外文学〉

アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス(著)小尾 芙佐(訳)

32歳になっても幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン。そんな彼に、夢のような話が舞いこんだ。大学の偉い先生が頭をよくしてくれるというのだ。この申し出にとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受けることに。やがて手術により、チャーリイは天才に変貌したが……超知能を手に入れた青年の愛と憎しみ、喜びと孤独を通して人間の心の真実に迫り、全世界が涙した現代の聖書(バイブル)。

天才に変貌した青年チャーリイの葛藤を通して、人間の心の真実に迫る不朽の名作が愛蔵版に。酒井駒子の描きおろし装画であの感動をいつまでも。大切な人へのプレゼントにもぴったりの一冊です。

『異邦人』カミュ(著)窪田 啓作(訳)

049〈海外文学〉

異邦人 カミュ(著)窪田 啓作(訳)

母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。

『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー(著)原 卓也(訳)

050〈海外文学〉

カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー(著)原 卓也(訳)

物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。

『グレート・ギャツビー』スコット・フィッツジェラルド(著)村上 春樹(訳)

051〈海外文学〉

グレート・ギャツビー スコット・フィッツジェラルド(著)村上 春樹(訳)

ジャズ・エイジの華やかさと虚栄を描き出し、20世紀文学に大きな影響を与えたフィッツジェラルドの傑作『グレート・ギャツビー』は、文学ファンならぜひ原書に挑戦してみたい一冊。 富裕階級が集うニューヨーク郊外に豪邸をかまえ、夜な夜な金持ちや有名人を招待しての絢爛たるパーティを開く、謎につつまれた男ギャツビー。彼は、貧しさゆえに結ばれることのなかった恋人デイジーへの想いを今も断ち切れずにいるのだった。過去を築きなおしたいと願うギャツビーには、しかし悲劇的な最期が待ち受けているのだった……。

村上春樹が人生で巡り会った、最も大切な小説を、あなたに。新しい翻訳で二十一世紀に鮮やかに甦る、哀しくも美しい、ひと夏の物語―。読書家として夢中になり、小説家として目標のひとつとしてきたフィッツジェラルドの傑作に、翻訳家として挑む、構想二十年、満を持しての訳業。

『シッダールタ』ヘルマン・ヘッセ(著)高橋 健二(訳)

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シッダールタ ヘルマン・ヘッセ(著)高橋 健二(訳)

シッダールタとは、釈尊の出家以前の名である。生に苦しみ出離を求めたシッダールタは、苦行に苦行を重ねたあげく、川の流れから時間を超越することによってのみ幸福が得られることを学び、ついに一切をあるがままに愛する悟りの境地に達する。――成道後の仏陀を讃美するのではなく、悟りに至るまでの求道者の体験の奥義を探ろうとしたこの作品は、ヘッセ芸術のひとつの頂点である。

『一九八四年』ジョージ・オーウェル(著)高橋和久(訳)

053〈海外文学〉

一九八四年 ジョージ・オーウェル(著)高橋和久(訳)

“ビッグ・ブラザー”率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は、完璧な屈従を強いる体制に以前より不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを契機に、彼は伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが…。二十世紀世界文学の最高傑作が新訳版で登場。

『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ(著)千野 栄一(訳)

054〈海外文学〉

存在の耐えられない軽さ ミラン・クンデラ(著)千野 栄一(訳)

本書はチェコ出身の現代ヨーロッパ最大の作家ミラン・クンデラが、パリ亡命時代に発表、たちまち全世界を興奮の渦に巻き込んだ、衝撃的傑作。「プラハの春」とその凋落の時代を背景に、ドン・ファンで優秀な外科医トマーシュと田舎娘テレザ、奔放な画家サビナが辿る、愛の悲劇――。たった一回限りの人生の、かぎりない軽さは、本当に耐えがたいのだろうか? 甘美にして哀切。究極の恋愛小説。

ほんとうに重さは恐ろしく、軽さはすばらしいことなのか? 男と女の限りない転落と飛翔、愛のめまい、エロティシズム……。冷戦下の中央ヨーロッパの悲劇的政治状況の下でクンデラが描く、20世紀最後のラヴストーリー。

『罪と罰』ドストエフスキー(著)江川 卓(訳)

055〈海外文学〉

罪と罰 ドストエフスキー(著)江川 卓(訳)

その年、ペテルブルグの夏は長く暑かった。大学もやめ、ぎりぎりの貧乏暮らしの青年に郷里の家族の期待と犠牲が重くのしかかる。この悲惨な境遇から脱出しようと、彼はある「計画」を決行するが……。世界文学に新しいページをひらいた傑作。

ドストエフスキーの代表作のひとつ。日本をはじめ、世界の文学に決定的な影響を与えた犯罪小説の雄。歩いて七百三十歩のアパートに住む金貸しの老女を、主人公ラスコーリニコフはなぜ殺さねばならないのか。ひとつの命とひきかえに、何千もの命を救えるから。

『動物農場』ジョージ・オーウェル(著)高畠 文夫(訳)

056〈海外文学〉

動物農場 ジョージ・オーウェル(著)高畠 文夫(訳)

一従軍記者としてスペイン戦線に投じた著者が見たものは、スターリン独裁下の欺瞞に満ちた社会主義の実態であった…。寓話に仮託し、怒りをこめて、このソビエト的ファシズムを痛撃する。

飲んだくれの農場主を追い出して理想の共和国を築いた動物たちだが、豚の独裁者に篭絡され、やがては恐怖政治に取り込まれていく。自らもスペイン内戦に参加し、ファシズムと共産主義にヨーロッパが席巻されるさまを身近に見聞した経験をもとに、全体主義を生み出す人間の病理を鋭く描き出した寓話小説の傑作。

『人間の土地』サン・テグジュペリ(著)堀口 大学(訳)

057〈海外文学〉

人間の土地 サン・テグジュペリ(著)堀口 大学(訳)

“我慢しろ……ぼくらが駆けつけてやる!……ぼくらのほうから駆けつけてやる! ぼくらこそは救援隊だ!”サハラ砂漠の真っ只中に不時着遭難し、渇きと疲労に打克って、三日後奇蹟的な生還を遂げたサン=テグジュペリの勇気の源泉とは……。職業飛行家としての劇的な体験をふまえながら、人間本然の姿を星々や地球のあいだに探し、現代人に生活と行動の指針を与える世紀の名著。

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』J・K・ローリング(著)松岡 佑子(訳)

058〈海外文学〉

ハリー・ポッターと謎のプリンス J・K・ローリング(著)松岡 佑子(訳)

ヴォルデモートの復活のせいで、夏だというのに国中に冷たい霧が立ち込めていた。そんな中を、ダーズリーの家にダンブルドアがやって来るという。いったい何のために? そして、ダンブルドアの右手に異変が……。17年前の予言は、ハリーとヴォルデモートとの対決を避けられないものにした。過酷な運命に立ち向かう16歳のハリーに、ダンブルドアの個人教授が始まる。

『日の名残り』カズオ・イシグロ(著)土屋 政雄(訳)

059〈海外文学〉

日の名残り カズオ・イシグロ(著)土屋 政雄(訳)

品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々―過ぎ去りし思い出は、輝きを増して胸のなかで生き続ける。失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。

『百年の孤独』ガブリエル・ガルシア・マルケス(著)鼓 直(訳)

060〈海外文学〉

百年の孤独 ガブリエル・ガルシア・マルケス(著)鼓 直(訳)

蜃気楼の村マコンド。その草創、隆盛、衰退、ついには廃墟と化すまでのめくるめく百年を通じて、村の開拓者一族ブエンディア家の、一人からまた一人へと受け継がれる運命にあった底なしの孤独は、絶望と野望、苦悶と悦楽、現実と幻想、死と生、すなわち人間であることの葛藤をことごとく呑み尽しながら……。20世紀が生んだ、物語の豊潤な奇蹟。

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