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地域再生の戦略 ――「交通まちづくり」というアプローチ

地域再生の戦略 ――「交通まちづくり」というアプローチ(宇都宮 浄人)

◆これまで地域を再生するために様々な施策が取り組まれてきた。しかし、現実には衰退は変わらず続いている。地方では自動車利用を優先した都市計画により、中心市街地の空洞化、路線バスの廃止が進み、衰退は加速した。この悪循環を止め、地方を復活させる鍵は、鉄道・バスといった「公共交通」の見直しである。そこからコンパクトな街が再生される。日本でも注目を集める「交通まちづくり」というアプローチを紹介し、本当の地方創生の方法を提案する。

目次

はじめに──まちづくりの鶏と卵

第一章 地域と交通の負のスパイラル

立ち枯れの公共交通

公共交通の衰退の実態

なぜ衰退したのか負のスパイラルがもたらすもの

道路が存在感を放つ水戸市

中心市街地再生とTMO

危機の本質

負のスパイラルを変えるために

第二章 政策の模索

規制緩和の流れ

規制緩和はどのような影響を与えたのか

一〇〇円バスブーム

公共交通は「社会的インフラ」

コミュニティバスの拡がりと限界

第三章 「基本法」の成立

なぜ基本法か

「交通権」「移動権」という考え方を形に

廃案となった交通基本法案

交通政策基本法の成立

動き出すコンパクトシティ戦略

第四章 交通まちづくりとは何か

そもそも「交通まちづくり」とはなにか

社会実験、モビリティ・マネジメント

市民運動からまちと交通を変える

人と環境にやさしいまちを目指して

人材を育成するための活動

第五章 芽生える交通まちづくり

「お団子と串」のまちづくりの富山市

ネットワーク型コンパクトシティを目指す宇都宮市

新潟市が打ち出す多核連携型都市

四日市市の「あすなろう」

海の京都の「上下分離」

第六章 ドイツ・フランスの成果とその背景

高齢化が進む自動車大国ドイツ

増え続ける公共交通利用者

トラムが急拡大したフランス

フランスと日本・ドイツの違い

ドイツ・フランスで交通まちづくりが成功している背景

公共交通のサービス拡大・改善

サービスを統合し運賃も下げる

自家用車といかに共存するのか

厳しい土地利用規制

ドイツ・フランスの経験を活かすために

第七章 費用対効果を考える

費用便益分析という手法

国土交通省のマニュアルではどう計算するのか

計算されない社会的便益

交通インフラの将来価値

費用便益分析の役割と限界

第八章 ソーシャル・キャピタルという新たな効果

ソーシャル・キャピタルとは

交通が人のつながりに与える影響

ソーシャル・キャピタルの難しさはどこにあるのか

日本のソーシャル・キャピタルの現況

乗合バスとソーシャル・キャピタルの関係

富山ライトレールが「つながり」をもたらす

ソーシャル・キャピタル論の重要性

第九章 これからの日本の課題

STOで考える

「部分最適」から「全体最適」へ

多様な選択肢が人を動かす

地球規模の持続可能性を問う

総合政策から統合政策へ

交通政策基本計画の課題

住民の役割

おわりに


注参考文献(本文で引用または依拠した主な文献)



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