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奇跡の村 地方は「人」で再生する

奇跡の村 地方は「人」で再生する(相川 俊英)

◆少子高齢化と人口減少により「地方消滅」が叫ばれて久しい。そんな中、長野県下伊那郡下條村は、全国の自治体関係者から「奇跡の村」と呼ばれている。少子化対策に目覚ましい成果をあげてきたからだ。「陸の孤島」と揶揄される人口約4000人の山村が、1998~2002年の5年間平均出生率で長野県トップを記録。現在でも、全国平均1.43人を上回る1.88人(2013年)と、トップクラスの高い出生率を誇る。その秘密はどこにあるのか? この下條村を中心に、独自の移住促進策で「消滅論」に抗う各地の山村を取材。この先の社会に光を点す、希望のルポルタージュである。

目次

はじめに

第一章 奇跡の村「下條村」

【下條村・序論】

全国有数の高い出生率

合併を拒んだ「自立宣言」

小さな村の政権交代

【カリスマ村長】

叩き上げの事業家

役場の実態に驚愕

国策に異を唱える

地域重視で行った「常識外れの決断」

【意識改革】

組合の要求書に「ノー」

民間企業で職員研修

役場の雰囲気が変わった

少数になれば精鋭になる

【資材支給事業】

「ご自分たちで汗をかいて下さい」

共助の慣行がよみがえる

土建業者と共存共栄

【若者定住策】

財政健全化で攻めの姿勢へ

若者向け集合住宅を自主財源で建設

独自の入居基準を設定

手厚い子育て支援策

Iターン転居者に聞く「下條村での生活」

【下條村の今】

村民アンケートで「大合併」を拒否

ハコモノは、国の補助金を上手に活用

今後の課題――薄れる議会の存在感

第二章 消滅可能性ナンバーワン? 「南牧村」を訪ねて

【南牧村の今と昔】

「若いと言っても七〇代後半ですがね」

消滅可能性トップという烙印

注目される今がチャンス?

蒟蒻、養蚕……基幹産業の衰退

小学校は民俗資料館に変貌

運動会は村民体育祭に

かつての村民体育祭の模様

【成果なき活性化策】

サービスあれども雇用なし

歳入の六割以上を地方交付税に依存

【古民家バンク】

きっかけは酒席から

空き家対策で村の活性化を

空き家調査で地域資源を再発見

三年間で一四世帯二六人が村に転入

【移住者たち】

新旧の住民が一堂に会す

「ここなら自分がやりたい農業ができる」

ヤギが結んだ絆

若い移住者たちのネットワーク

【元気な高齢者】

メディアの決めつけに憤慨する

「夫婦で五〇〇万円はいけますよ」

珍品種の成功で活気づく花卉農家

稼ぎは自分の腕次第

うわべの数字だけ格好をつける「地方創生」では意味がない

第三章 人をつなげる役場職員「旧・藤野町」

【元女性町議の回想】

住民派女性議員の草分け

「よそから来た変な奴、それも女が選挙に出るなんて」

町と議会は開発志向に染まりきっていた

「ふるさと芸術村」構想

【様々な新住民】

「アートが棲むまち」

「人の誘致」を町の政策に

「里山長屋」で新しい生活

シュタイナー学園の受け入れ

地域内に多様な人的資源が集まる

【「藤野町」の消滅】

どうすれば地域に受け入れられるのか

地元住民には折り合いをつける力がある

合併劇の経緯

【トランジション・タウン】

「妄想会議」

「トランジション藤野」を発足

「藤野電力」とは

地域通貨「よろづ」

【ヒューマンパワースポット】

地域内で仕事を立ちあげたい

「アートの棲むまち」から「アートビジネスのまち」へ

行政が遠くなり、住民が自立する

おわりに



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