「コンピュータになった男」ストーリー
ヌニエン・スン博士は、データを作った、データの「父」と言える科学者であるが、アイラ・グレーブス博士は、スン博士の恩師であり言い方によっては、データの「祖父」とも言える人だ。
グレーブスは不治の病の末期で死にかけており、エンタープライズは、彼の若い女性の助手が人里離れた研究所から助けを求める呼びかけに答えた。
データは惑星に到着しグレーブスと一緒に過ごし、彼の最新の研究の成果を見た。それはコンピュータに人間の人格を写し取ることができる装置である。
グレーブスは死亡し、彼の助手の女性カリーン・ブリアノンはエンタープライズで研究所を離れた。しかし、その時からデータが不合理な行動を示し始め、さらには、ピカードが美しいカリーンに色情を起こしていると非難する。回路をチェックしても何の異常もみつからないが、トロイの心理テストにより、データを制御するために2つの人格が争っていることが判明する。2人とはデータ自身とグレーブスである。
データを乗っ取ったグレーブスの人格は、カリーンに、自分の人格をデータに移したことと、彼女を愛していることを打ち明け、別のアンドロイドを作り彼女の意識を写し取り、彼女を不死身にする計画を話した。カリーンはショックを受けながらも申し出を拒否する。
グレーブスは自分の計画の誤りを激しく否定し、思わず彼女の手を押しつぶして怪我をさせてしまう。彼は機関部に隠れ、ピカードが探しにくる前に、ラフォージと機関部員を意識不明にした。
グレーブスは、データの身体を解放するよう説得しにやってきたピカードを打ちのめしてしまう。ピカードが気が付いた時には、グレーブスは考え直し、データを解放して、エンタープライズのコンピュータファイルに彼自身を移したことがわかる。