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東京一極集中が日本を救う

東京一極集中が日本を救う(市川 宏雄)

◆東京一極集中は悪であり、地方との格差をなんとしても是正すべきだ」という意見は、日本人に根強い。だが、本当にそれだけでいいのだろうか。
◆世界は今、都市間競争の時代に突入した。この地球上で競争しているのは日本やアメリカのような「国」同士ではない。ロンドン、ニューヨーク、パリといった「大都市」こそが、今や競争の新たな「単位」なのだ。大都市であるほど発展する性格をもつ第三次産業は、ヒト・モノ・カネの集積によりその競争力を増す。この動かしがたい経済合理性の結果、世界の多くの国で、いま大都市への一極集中が進んでいる。この事実を無視して、一極集中是正を金科玉条として東京の集積を否定すると、結局、東京の国際競争力の失速を招く結果となる。もし、東京が競争力を失うと、その冨を得るのは、実は海外の諸都市であって地方ではない。東京の失速は、結果的に地方に分配する原資がなくなるという受け入れがたい未来が待っているだけである。
◆東京が世界一の都市にならなければ、日本に未来はない。東京が沈むと、地方が沈み、日本が沈む。
◆都市政策の世界的第一人者が、東京、そして日本の未来を「一極集中」の是非という長年の課題に踏み込んで、その真実を語った議論沸騰の書、ついに誕生!

目次

はじめに 誰も言いたがらなかった本当の話

第1章 東京一極集中という「歴史の必然」

「均衡ある発展」の時代は終わった

「稼ぎ頭」東京の発展を見据えて

なぜ人は東京一極集中を嫌うのか

集中による弊害の発生とその克服

公平・平等を重視する日本人

首都機能移転構想とはなんだったのか

薄弱な移転の根拠

「均衡ある発展」の美しき響き

集中しているからこそ素晴らしい

都市問題における外部不経済

東京の発展は理論値を超えている

21世紀は都市の時代

もしも東京が都市間競争から降りたらどうなるか

第2章 東京が沈めば地方が沈む

「東京」「地方」「政府」の幸福な関係の終焉

三位一体の改革と地方法人特別税の誕生

日本経済を救った東京への集中投資

国家戦略特区における「選択と集中」

地方都市のコンパクト化も「選択と集中」

衝撃的だった「増田レポート」

政府は常に地方に十分配慮を尽くしてきた

なぜ政策転換ができないのか

各地方発展の経緯と今後の可能性

道州制が抱える難しさ

第3章 国際都市間競争の時代

世界のなかのTOKYO

都市GDPは世界一

持つ「都市の総合力」は世界第4位

感性価値を加味すれば世界第3位

東京の優位性①─ビジネスの効率性と交通アクセスの正確性・迅速性

東京の優位性②─くらしの安全性・安心性と街の多様性

急激に追い上げるアジアの諸都市

東京の課題①─経営者からの評価の低さ

東京の課題②─インフラの一斉老朽化

東京の課題③─超高齢化

第4章 リニアが日本地図を書き換える

東京に用意された2つの武器

リニア中央新幹線とは何か

日本列島のカタチが変わる7000万人都市圏の誕生?

東京圏+名古屋圏=「大東京圏」の出現

東京と名古屋は相互補完関係に

セントレア利用で東京の都市力は向上する

名古屋が東京のベッドタウンに

第5章 二度目のオリンピックは何をもたらすのか

2020年、オリンピックがやってくる

「発展途上型」の1964年オリンピック

「成熟型」の2020年オリンピック

莫大な経済波及効果

2020年以降も宴は続く

第6章 東京にすべてを集めて大丈夫なのか

東京一極集中にデメリットはあるか

東日本大震災による東京の被害状況①─建物全壊と死者

東日本大震災による東京の被害状況②─インフラと交通

70万人の帰宅困難

外国人の国外退避の動き

バックアップは非常時のみでよい

大阪が果たす役割

東京では交通渋滞も大気汚染も問題なし?

一極集中の弊害がみられないのはなぜか

一極集中が東京の魅力を高めていく

おわりに



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