「悲しみの幻影」ストーリー
種族間の対立から長い戦争があったコイノニア文明の遺跡を調査する任務の最中に、遠い昔の戦争の最中に仕掛けられたとみられる爆弾が爆発し、船の考古学者マーラ・アスターが死んだ。彼女には12才になる息子のジェレミーが居るが、既に父親も亡くなっており、ピカードとトロイはジェレミーを勇気付けなければならなかった。この悲劇的な事件で、上陸班を指揮していたウォーフと、自分も同じように親を亡くしているウェスリーも大きな衝撃を受けた。
しかし、ジェレミーがショックから立ち直り始めたとき、彼の母マーラ・アスターが急に現れた。彼は死んだはずの母が生き返ったため混乱しつつも喜んだ。彼の母は彼らの住む船室を昔住んでいた地球の家そっくりに作り替えた。
データは、そのジェレミーの「母」が、実際には惑星から来たエネルギー生命体であるということを発見した。フォースフィールドによって惑星からのエネルギーを遮断した後、その生命体はかつてこの惑星に住んでおりマーラ・アスターの死に対して責任を感じ、少年の面倒を見ようとしていることが判った。
ピカードは人間には苦しみに耐えなければならない時もあるが、喜びもあるということを論じ、トロイはジェレミーは人工的な環境の中では生きていけないことを指摘した。ウェスリーとウォーフが彼らの生い立ちを話すと、生命体はそれを理解した。そして、ウォーフはクリンゴンの儀式ルスタイによってジェレミーと義兄弟になった。
尚、本エピソードから、ジャン・リュック・ピカード役の吹き替えが麦人氏に変わった。