1つ3000円のガトーショコラが飛ぶように売れるワケ
4倍値上げしても売れる仕組みの作り方
大和出版
扱う商品は「ガトーショコラ」1つだけ。値段もサイズもお店も、たった1つしかない。街の小さなお店でありながら、驚異のビジネスモデルでスイーツをトップブランドに育てた。もちろん味はダントツで、テレビや雑誌で何度も紹介されるくらいだが、その成功の背景には、弱者が強者を凌駕する計算され尽くした“一点集中マーケティング”があった。紆余曲折の末にたどり着いた、どの業界にも通じる儲けのカラクリを隠すことなく公開する。〈ISBN〉9784797375107
- はじめに/3
- 第1章 なぜ4倍値上げしてもお客が増えるのか?
- 本場との“隔たり”でひらめいた/16
- 「持って帰りたい」というニーズ/19
- お持ち帰りで儲けようとは思っていなかった/21
- サイズは半分、値段はアップ/24
- 評判の店が自滅するパターン/27
- 潰れないために2度目の値上げ!?/29
- 既存の顧客は捨て去る覚悟で/31
- 100円台でなく1000円台の数字で格上げ/32
- OLさんと高級客の両方どりの値づけ/34
- 潰れないために急遽3度目の値上げを断行/36
- なぜ2500円ではなく3000円なのか/39
- なにもかも最高級でダントツを目指す/
- 自分が全責任を負うという覚悟/44
- 「原価率3割」は都市伝説/46
- 第2章 今より高く売る! ブランドの育て方
- ブランドは目に見えない“ありがたみ”/50
- ビールで知ったブランドの威光/52
- ブランド化の大前提は他が真似できないクオリティ/55
- 徹底したローカライズ/56
- 高価かだら使うわけではない/58
- もっとも美味しい食べ方を突き止める/60
- 第3章 ブランド力の伝え方
- 美味しさを表現する難しさ/64
- ブランド化しやすい商品名/66
- 一流を味方につける/68
- 欧米の高級ブランドに学ぶ/71
- 定番カラーよりトレンドに乗る/75
- 「銀の時代」から「金の時代」へ/76
- 自社サイトにはない“裏メニュー”/78
- 老舗ブランドほど新たな試みに挑む/81
- 第4章 “ありがたみ”を形にするサービスブランディング
- チョコレート後進国の嗜好を適切に捉える/84
- クレジットカード払いにきちんと対応/86
- お客様とはいつも“新券勝負”/88
- パーソナルブランディングをどうするべきか/90
- 「100」をキーワードに一流を極める/92
- 第5章 究極の1品ビジネス
- 1品のみに特化するワケ/100
- 特化するから上達する/102
- 1品ビジネスはもっとも経済的/104
- 1品だけど3つの味わい方を提案/107
- スイーツ業界が抱える問題点/109
- シェフ出身だからこその考え方/111
- 第6章 スペシャリテ(看板商品)の磨き方
- スペシャリテがないと凋落する/114
- スペシャリテには安定感が大切/116
- スペシャリテは低価格で勝負しない/118
- スペシャリテには物語がある/120
- 頃合いの限定感を演出する/124
- 1店1品主義で特別感をあおる/128
- 成長市場を予測しナンバーワンになる/130
- 第7章 ダントツのネット活用術
- 真似されても平気! レシピを公開/134
- 手間いらずの“オイシイ成長”市場を狙え/138
- 配送料の仕掛けで売り上げ増/142
- スイーツ店でもSEO対策は重要/145
- SEOの内部対策と外部対策/147
- インフルエンサーへ働きかける/149
- 転機を迎えるブログ・マーケティング/151
- SNSやメルマガによる仕掛け/153
- 忘れられないようにカンフル剤を打ち続ける/154
- 半歩先をいくためにネットをウォッチ/157
- 第8章 どん底だから勝機は見えてくる
- 一流づくしのホテルオークラ東京/162
- 29歳でイタリア料理店を開く/165
- 資金ショートで崖っぷちに立たされる/167
- 早い時期からネットを活用/169
- 宴会でV字回復/171
- 安定したときこそ次に一手/173
- 第9章 正しいチャレンジのしかた
- 3000円のガトーショコラ誕生秘話/178
- タネをまかないと花は咲かない/179
- 走りながら考えて走りながら修正する/182
- 逃げ道を用意しつつのチャレンジ/184
- 1本7000円の超特撰ガトーショコラ/186
- おわりに/190