◆原子力は日本社会にとって必要不可欠で安全性が高いといっても,原子力発電所立地県の住民には万一の放射線災害の不安や心配が残る。ことに子どもへの影響を心配する母親を対象に,放射線災害やそれに対する自衛策をわかりやすく解説し,これまでの調査を踏まえた科学としての放射線防護の実際を示す。〈ISBN〉9784860033675
はじめに/5
放射線とはエネルギー/15
原子と核/17
核の崩壊と放射能/18
半減期と放射能の減衰/19
線量/22
線量6段階区分/23
チェルノブイリ事故は核爆発ではなかった/27
ソ連は黒鉛炉で日本は軽水炉/29
現地の医師らの取り組みと、当時の住民たちの避難/30
甲状腺の被曝と甲状腺がんの発生/32
事故による全身線量の大きさと、予想される健康影響/34
低線量の健康影響/35
現地の暮らし/36
放射線防護10の対処法/44
ヨウ素剤/48
ヨウ素過敏症 立地県の課題/50
昆布がヨウ素剤の代用/51
安定ヨウ素剤の事前配布/54
リモコンロボット部隊の実力/56
民間開放されているフランス軍病院の充実/58
参考文献/60
索引/61