「恐怖のワープ・バブル」ストーリー
ドクター・ビバリー・クラッシャーは、彼女の恩師ドクター・クエイスの訪問を歓迎する。クエイスは初老の男性で、妻や友人が次々と先立たっていく事で、考え込んでいる様子。ビバリーは恩師を部屋に案内した後、ワープ・フィールド実験に取り組んでいる息子ウェスリーのいる機関部へと向かう。ビバリーが見学していると、一瞬の光と共に実験は失敗に終わる。
その後、ドクター・クエイス、医療部スタッフ、そしてブリッジの上級士官が次々と姿を消していくに至るまで、「一瞬の光」の事は気にも留められなかった。実は姿を消したのは、周囲の人間ではなく、「自分が創り出した宇宙(ワープバブル)」の中に閉じ込められてしまったビバリーのほうだった。一方、実際のエンタープライズには再び”旅人”が現れ、原因はウェスリーの行った実験にある事を知らせる。旅人、ラフォージ、データは、ビバリーの救出を試みるが、そのためにはバブルの中の彼女が、目の前に出現する渦の中に飛び込まなくてはならない。
遂にピカードも消え、ワープ・バブルが縮小し始めたとき、ビバリーは何が起こっているのかを理解する。この「現実」は、ウェスリーが実験に失敗した直後の「友人や愛する人を失う事の不安」というビバリーの思考によって創り出されたものであった。
現実の世界に戻る手段は、光の中に飛び込む事だと判ったビバリーは、「彼女の創った現実」が消滅する寸前に光の中に飛び込み、無事戻る事ができ、ウェスリーと抱擁する。